(ケロの宮流ニホンアマガエル飼育法3)

お供え物(餌)

 ハエ
  当宮では、つり道具屋で売っているサシを室温に放置して孵したハエを主にしています。※2
  ウジの状態から室温で夏場なら1週間、冬場なら3週間程度でハエになります。
  孵すまでは冷蔵庫に保管してある程度時期を調整できるのが便利です。
  またコオロギと違い、食べ残してもカエルに噛み付く心配がありません。サイズもアマガエルに手頃です。
  ウジのままでは消化不良を起こしてそのまま排泄されますので与えてはいけません。
  ハエは逃がすと家族からひんしゅくを買うことになります。飼い始めたころは良くありました。

  最近は孵ったハエを境内に放すときには次のようにしています。
  部屋を暗くしてから水槽の横に明かりを付けて、孵ったハエの入った入れ物を水槽の上蓋から手を入れて、
  明かりの近くで入れ物の口を開けます。
  ハエたちは光に寄っていきますので開いている水槽の上蓋から逃げることはありません。
  また、万一部屋にハエが逃げたときは、窓のガラス戸を閉めて明るい窓ガラスにハエが寄ったところを
  上からレースのカーテンで覆います。
  ハエが動けなくなったところを横からピンセットを差し込んで楽々キャッチできます。

 ミルワーム
  副食にはミルワームを使っています。栄養のバランスが悪くて肥満するのであまり使わない方が良いと言われています。
  たまに食パンの切れ端を与えれば室温で何ヶ月でも保存できるので便利です。
  但しあまり餌(パン)をやると早くさなぎから成虫になってしまうので、餌は1〜2月に一度程度にしています。
  さなぎをニョロニョロと一緒にしておくとさなぎは喰われてしまいますので、さなぎになったそばから隔離します。
  当宮では前回のハエを食べ尽くしてから次のハエが孵るまでに1週間に以上かかったときに与えています。
  ミルワームは小鳥の雛などでは胃穿孔といって胃を内側から食い破ることがあるそうです。
  このため当宮ではさなぎの状態で与えるか、ニョロニョロの場合はピンセットで頭をつぶしてから与えています。

 コオロギ
  最近はカエルにはコオロギが最も一般的な餌とされているようですが、
  無精な宮司は面倒を見きれなかったのでやめました。
  必要に応じてペットショップから買ってきて使う事はあります。増やし方は他に詳しいサイトがあります。
  コオロギは餌の量が足りないととたんに共食いを始めます。餌とはいえ、見るに耐えないものがあります。
  成長によりいろいろなサイズになることがメリットでありデメリットにもなります。
  アマガエルにとっては親のサイズが大きすぎることはデメリットでしょう。
  それに住宅事情によってはカエルはともかく、コオロギとも同居するとなると鳴き声に悩まされることになります。
  勝手なもので、宮司はカエルの声なら枕元で鳴かれても心地よいのですが、コオロギは耐えられません。
  また、夏場はすぐに臭ってきます。
  餌で買ってきたコオロギが増えすぎたり余っても、放してはいけません。
  餌として売っているのはヨーロッパイエコオロギかフタホシコオロギです。
  イエコオロギはその名の通りヨーロッパ原産、フタホシコオロギは南西諸島原産で、
  どちらも日本本土に放すと生態系を破壊します。
  余ったら買ったお店で引き取ってもらうのが良いでしょう。

 グラスプランクトン
  草原の雑多な虫を総称してこのように呼びます。
  捕虫網を持って草原の草の中で網を振ります。網の中に様々な虫が入りますので、これをカエルに与えます。
  注意点は薬剤散布をした場所の虫は与えないこと。蜂などは取り除くことです。
  お金がかかりませんので、カエル大好き少年少女にお薦めの方法です。
  オジサン、オバサンでも人目さえ気にしなければカエルにとっては栄養バランスが取れますので良い方法です。

 ワラジムシ・ダンゴムシ
  これは Sanctuary of KERO! のhylaさんにご指導いただいたことです。
  ワラジムシは腐葉土を敷いたケースに入れて根菜類のへたを与えておくと簡単に繁殖させることが出来るそうです。
  乾燥さえしないように注意すれば一つのプラケースで累代飼育が可能とのこと。
  良く似たダンゴムシはカエルの口の中で丸まってしまい、吐き出されることが多いようです。
  ワラジムシもあまりおいしくはないらしいですが、「たたき」にすると食いが良いそうです。

 与え方、その他の餌
  与え方には毎日少しずつ与えるやり方と、一度に沢山与えてあとは放っておくやり方があります。
  ケロの宮では後者を取っています。
  カエルには餌の取り方の上手い下手があります。
  自然環境なら下手なカエルは淘汰されるのでしょうが、ペットとして飼うなら責任を持って育てるのが筋です。
  毎日少しずつの場合は一匹だけで飼うか、一匹ごとに餌をピンセットで運べば問題ないですが、
  そうでないと狩りの上手いカエルがほとんど食べてしまい、下手なカエルは食べられないことになります。
  その点、狩りの上手いカエルも一度に食べきれないだけの大量の餌を与えると、
  下手なカエルも食べられることになります。

  生き餌は放っておいても良いし、顔の前にピンセットで持っていってもかまいません。
  ピンセットのものを食べるようになると、次は指からも食べるようになるものもいます。
  こうなれば手間さえかければ生き餌である必要も無くなります。
  人間が食べるタンパク質であれば餌に出来る可能性はあるでしょうが、
  注意すべきは添加物、香辛料、寄生虫です。
  その点を考えると海魚の刺身(川魚は寄生虫のジストマの可能性有り)か、
  牛か鳥のレバーが良いでしょう。豚のレバーは寄生虫の可能性があるそうです。
  これまでに鳥のレバーは与えています。やや小さめに刻んだ方が良いようです。


 ※2 つり道具屋の釣り餌はペット用のもの(コオロギ)より「不衛生」だとの意見があります。
     宮司は、たとえば「床に落ちたものは、土が付いているから不衛生で困る」とは考えません。
     生物の皮膚は異物を排除するための強力なフィルターです。
     さなぎから孵ったばかりのハエは無菌に近い状態であると考えられます。
     もし本当に「不衛生」で困るとしたら、それは病原体に感染している場合と、何らかの薬剤を使っている場合です。
     これも無いとは言えませんが、ペット用の餌より明らかに危険性が高いとは考えにくいと思います。
     まぁ、これは不精者の言い訳でもありますので、心配な方はご自分でコオロギを増やすのが一番です。



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